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scanfで入力を受け取る

読む目安 約10分・ゴール:scanfで数値を読み取り、&の意味と戻り値の確認までできる

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このトピックの要点

ここまでのプログラムは、いつ動かしても同じ結果でした。人からの入力を受け取れるようになると、プログラムは急に「道具」になります。標準入力から値を読む代表が scanf です。

いちばん短い例

#include <stdio.h>

int main(void) {
    int nen;
    printf("好きな数を入れてください: ");
    scanf("%d", &nen);
    printf("入力されたのは %d です\n", nen);
    return 0;
}

int nen; で入れ物(変数)を用意し、scanf("%d", &nen); でそこに数値を読み込みます。書式指定子は printf と同じ考え方で、%d は整数、%lf は double、%c は1文字です。

なぜ & が要るのか

printf は値を「見せる」だけなので、値そのものを渡せば済みます。scanf は変数の中身を「書き換える」ので、値ではなく置き場所を教える必要があります。&nen は「nen という箱の番地」という意味です。

ビットprintf は写真を見せるだけ。scanf は荷物を届けるから、住所(&)が要るんだ。この住所の話は、あとでポインタとして本気で出てくるよ。

2つまとめて読む

#include <stdio.h>

int main(void) {
    int tate, yoko;
    printf("縦と横を空白区切りで: ");
    scanf("%d %d", &tate, &yoko);
    printf("面積は %d です\n", tate * yoko);
    return 0;
}

%d %d と並べれば、空白や改行で区切られた2つの数を続けて読めます。scanf は空白・タブ・改行を「区切り」として読み飛ばします。

戻り値を確かめる

scanf は「いくつ読み込めたか」を返します。これを見れば、入力が想定どおりだったか判定できます。

#include <stdio.h>

int main(void) {
    int n;
    printf("整数を1つ: ");
    if (scanf("%d", &n) == 1) {
        printf("%d を受け取りました\n", n);
    } else {
        printf("整数として読めませんでした\n");
    }
    return 0;
}

if は次のトラックの内容ですが、「1つ読めたら成功」という形だけ覚えておくと、この先ずっと役に立ちます。

罠・注意

& を忘れる。 コンパイルが通ってしまうことがあり、実行するといきなり異常終了します。scanf を書いたら & を指差し確認します。

double は %lf。 printf では %f ですが、scanf では %lf です。ここだけ非対称なので間違えやすいところです。

入力を促すメッセージを先に出す。 printf で「何を入れてほしいか」を書かないと、画面が固まったように見えます。

まとめ

scanf は書式に従って標準入力から値を読み、読み込めた個数を返します。書き換える相手の場所を教えるため & が必要で、double を読むときだけ %lf になります。そして——scanf には初心者を必ず一度つまずかせる罠があります。次のトピックで正面から片づけます。

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確認問題

確認問題 1

scanf("%d", &n); の & は何を表していますか。

  1. n の値を2倍にする
  2. n という箱の置き場所(アドレス)を教えている
  3. 入力を強制的に整数にする
  4. n が定数であることを示す
答えを見る

正解:B(n という箱の置き場所(アドレス)を教えている)

printfは値を見せるだけなので値そのものを渡せば足りますが、scanfは箱の中身を書き換えるため、書き込む場所を知る必要があります。&n は「n の置き場所」という意味です。この住所の話は、のちのポインタの学習にそのままつながります。

確認問題 2

3 と入力したのに、表示される個数がでたらめな数になります。バグのある行はどれですか。

1#include <stdio.h>
2
3int main(void) {
4    int kosuu;
5    printf("個数: ");
6    scanf("%f", &kosuu);
7    printf("%d 個ですね\n", kosuu);
8    return 0;
9}
答えを見る

バグのある行:6行目

6行目の書式が %f(小数用)になっています。読み込む相手は int なので scanf("%d", &kosuu); が正解です。%f のままだと、int の箱に小数の形式で書き込もうとして中身が壊れます。

書式指定子と変数の型は必ず対応させます。int は %d、double は %lf(scanfのとき)、char は %c。型が合っていないと、エラーにならないまま値だけが壊れるのがCの怖いところです。多くのコンパイラは format '%f' expects argument of type 'float *' と警告してくれます。

「はじめてのC」の目次

  1. 開発環境ゼロで始める——このポータルの使い方
  2. Hello, World! を解剖する
  3. main関数と#include
  4. コンパイルエラーと友達になる
  5. printfで画面に出す——書式指定の基本
  6. scanfで入力を受け取る
  7. scanfの罠——入力の恐怖を越える
  8. コメントとコードの整え方

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